8月9日 4時05分

中国内陸部・四川省の観光地、九寨溝で８日夜、マグニチュード７．０の地震が発生し、これまでに５人が死亡、７０人余りがけがをし、警察や消防などは、倒壊した建物などに取り残された人の救出活動を急いでいます。

中国地震局によりますと、８日夜、内陸部の四川省で九寨溝を震源地とするマグニチュード７．０の地震がありました。震源の深さは２０キロと推定されています。

国営の新華社通信によりますと、この地震で、これまでに５人が死亡し７０人余りがけがをしたということで、警察や消防などが、倒壊した建物などに取り残された人の救出活動を急いでいます。

現地からの映像では、住宅の天井の照明が大きく揺れている様子や、大勢の人たちが慌てて建物の中から走って逃げる様子などが確認できます。

新華社通信は、習近平国家主席が被災者の救援活動を迅速に行うよう指示したと伝え、中国政府が事態を重視していることを強調しています。

九寨溝は、ユネスコの世界遺産にも登録されている中国を代表する景勝地の１つで、夏から秋にかけての観光シーズンには多くの観光客が訪れます。

四川省を管轄する重慶の日本総領事館によりますと、これまでのところ、日本人がけがをしたという情報は入っていないということですが、日本人が巻き込まれていないかなど情報収集にあたっています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170809/k10011093841000.html